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#47 本当の居場所



「しぶといでちゅねえ…ライト様ぁ…」

 ピエンプリン闘技場では、鼠咬魔卿イグザードが、トゲトゲの鉄球のついたフレイル「鼠咬一番星(そこういちばんぼし)」をぶんぶん振り回しながら、ライトと対峙していた。

「せっかくヒュペリオン様が動けなくしたのにあっさり解いてしまいまちたし…さすがはかつての我が主、ライト様なのでちゅ」

「それが…精一杯さ…。だけど…ヌヌセちゃんのかたきはとってやる…!」

「ライトさん…無理をしないで! お気持ちはわかりますが…!
 …イグザード、わたくしを拘束するこの呪文を解いてください…。ライトさんはケンヤとの戦いを終えたところで消耗しています。このわたくしが…いま再びあなたの相手をいたしますから! わたくしが…ヌヌセちゃんの、かたきを!」

「あたちにはその魔法を解くことは出来ませんでちゅねえ、ヒュペリオンがやった魔法でちゅし。
 なぁに、レルリラ姫。ライト様が終わったらその次はあんたの番でちゅから指をくわえてみているのでちゅ!
 あっ、動けないからくわえられないんでちゅねえー」
「…あああっ…もどかしいですわっ…!」

「さぁてライト様は、攻めてこないでちゅねえ…、どうちたんでちゅかぁー?」

「イグザード…僕と君はあれだけ長く一緒に濃密な時間を過ごしたのに…すぐ切り替えて僕を襲えるんだな、君は…」
「あらぁ、せっかく離反ちたのに、わたちのためにライト様は迷って下さってるんでちゅかー?」
「迷いなく君を倒せるかと聞かれたら…嘘になるな…」

「ライトさん、もう敵になってる相手に何言ってるんですか! もうこっちに来るって決意したんですからどーんとやる!」
「うぅ…確かにそうだ…」
「もう! 優柔不断なんだからっ!」
「レルリラ姫の言う通りでちゅよお。ちゃんと切り替えないとー。こっちは切り替えてきまちたよぉ。だってそうしないと、あれだけ悩んで、離別の決断をしたライト様にも失礼でちゅから」

「イグザード…君ってやつは…」

「ほらぁー、まだ迷ってる迷ってる。あたち死んだのにわざわざ墓場からでてきたんでちゅよ。そこまでして蘇ったんでちゅから、あたちはね、その先に用意された『すべきこと』は迷わずやるのでちゅ」

「そう…、その…君が死んだと聞いてどれだけ僕が悲しんだか…」

「もう、駄目でちゅよライト様。今はそんなこといいんでちゅ! あたちは蘇ったんでちゅから! あたちライト様に言ったじゃないでちゅか、言いまちたよね? 迷いはライト様の命取りになるって」

「…確かに言われた…」
「それが…今でちゅよ! それに…なんで魔獣に変身しないんでちゅか? ソーンピリオ先生に聞いてまちゅよ?」

 イグザードはトゲトゲのフレイルの鉄球をどんどん打ち込んでゆくが、ライトはなんとか、最小限の動きでギリギリ避けてゆく。

「さすが…よく知っているね…。魔獣化してない理由だって?
 最初のケンヤ戦は無くても勝ててしまったから。二度目のケンヤ戦は勝敗問わず同じ条件で戦いたかったから。そして今は…、君相手にそんなことしたくないからさ…!」

 避けながらライトが言うと
「舐めプなんでちゅよそういうのは!」

 と、イグザードはズドォン、と大きな撃をフィールドに撃ち込んだ。

「あたちがこの通りゾンビになってライト様は魔獣になったら、お似合いなのでちゅ!」
「気が乗らないな…!」

「ライト様、変身なしでしかも神風のケンヤとの戦いの後では、キレがないんでちゅよ。…あたちのことを思うのなら…、その、ない力ももっと振り絞って戦ってくださいでちゅ! いままでこの身をライト様に精一杯捧げて、ライト様の全裸を磨いてさしあげてきたあたちに…失礼でちゅよ!」

「ぜ、全裸をっ? ライトさんの!?」
「はいそこ、いちいち反応しない! でちゅ!」
「そ、それに…魔獣への…変身…!?」
「ああもう、レルリラ姫はうしろで黙って見てるのでちゅ!」

 どうっ!
 そこで、イグザードの鉄球が当たってライトが吹っ飛ばされた。

「さて外野はほっといて。ライト様、いいんでちゅか、このままあたちはライト様の望まない、あたちの望む未来に突き進むのでちゅ! あたちがもっと力をつけて最後に生き残った暁には人類みなごろち。今はみなごろち禁止されてまちゅが、いつかはみなごろちでちゅ!」

 イグザードは懐から大きな巻き物を取り出して、ぽい、とライトに投げた。 「それから、忘れ物でちゅ」  芝の上に転がったそれは、あのときイグザードがライトに贈った一〇八神の描かれた大きな曼荼羅であった。 「ライト様が軍を出たと聞いたのに、ライト様の部屋にまだ飾りっぱなしでちた。せっかくライト様があんなに欲しがってて、あたちが一万も出してプレゼントしたんでちゅから、忘れていったらだめじゃないでちゅか」
「ああ…そのまま出てきちゃったからね…」
 ライトは曼荼羅を背中にしまった。

「それは…それまでのあたちのライト様への想いと共に、この曼荼羅をライト様の副葬品にする、という決意で持ってきたんでちゅ。あたちは本気でちゅ。ライト様も…殺す気で来ないと殺ちまちゅよ? そこの女のように!」

「軍は…ワルジャーク様じきじきに、『なるべく殺さない』という方針になったはずだ…。君もそれに渋々従うと言っていたのに…。
 僕のことはまだいい。なぜレルに死へと導く呪いをかけた? そしてなぜヌヌセちゃんを…殺した…」

「そんな話をわたちにわざわざさせるのでちゅか? いいでちよ…。レルリラ姫は…あの日、最前衛でわたちを殺しに来まちた。わたちが生き残るにはああするしかなかったのでちゅ。でもわたちは力及ばず死にまちた。死してなお、なぜ殺そうとしたかとまで言われるのは心外なのでちゅ。しかもアンデッドになってまで蒸し返されるなんて」

「…それは…わかった」

「でも、総大司教は、違いまちゅ」
「なにが違うんだい?」
「あれはもともと殺す気だったのでちゅよ」
「…!…」
「あの女は例外で、ワルジャーク様じきじきに、殺すように命じられていたんでちゅ。
 あの、あらゆる聖職の頂点たる存在は、化け物と変わらないんでちゅよ。大変な脅威なのでちゅ。あの総大司教のポテンシャルは…、あの…、…ん?…」

「…あっ…」

 そこで、ふたりは重大な異変に気付いた。

「…ほら…あの女を見るのでちゅ…!」

 横たわっているヌヌセちゃんの身体が、白い光に包まれている。
 さらにその周囲に魔法陣が敷かれ、さらにその周りを透明なバリアが覆っている。

「回復の…光か…! それに魔法防御と物理防御の仕掛け…」

「なんて恐ろちい…。あれがワルジャーク様の恐れた総大司教でち。
 なにが恐ろちいかわかりまちゅか?
 あたちは確かに、完全にあの女の身体を潰していた。骨ごと砕いた。
 その手ごたえはあったのでちゅよ。
 それが、ああでちゅよ。見た感じ、もう五体がきれいに元通りになっていまちゅ。
 そんな状態になってなお、あんな仕掛けを自ら発動させられるのでちゅ。
 しかもあれが…人間のやることだっていうのでちゅから…。
 まあ、あたちのようなアンデッドに言われたくないでしょうけど…でちゅね!」

「ヌヌセちゃん!! よかった…生きてたんですのね!」
「よかった…。だけど確かに…あり得ないほどの仕掛けだ…どういう発動条件だったんだろう…」

「もっかい…殺すでちゅ! 鉄球撃・暴ε彡(ボエプシロンザー)!」

 フレイル「鼠咬一番星(そこういちばんぼし)」の鉄球が高速で唸りを帯びて、イグザードがヌヌセちゃんに向かおうとするが、
「もう今度はやらせない…! L鑼把(エルドラッパー)ッ!!」
 と、ライトのL字を描いた波法がフレイル「鼠咬一番星(そこういちばんぼし)」の鉄球の鎖を引きちぎり、行き場を乱した鉄球は明後日(あさつて)の方向へ飛んでいき、轟音とともに墜ちた。

「もうひとつ! 波撃(はげき)・L暴狼(エルボーロ)!」
 そしてさらなるライトの波法が狼の形をして放たれて、まっすぐイグザードの身体を吹っ飛ばす。
「んあああっ!」

 ズオォォォオオオン…

 ズザアア…、と大きなダメージを受けて吹っ飛ばされたイグザードだが、倒れることなく片膝をつく形で着地した。

「ううっ…」

 一方のライトは…倒れていた。

 そんなライトを見て、イグザードが優位を誇った。

「…魔獣化なしではそこまでが限界のようでちゅね…。神風のケンヤに敗れたばかりでは無理もないでちゅよね。…さあ、変身するのでちゅ。ソーンピリオ先生も授業でこう言ってまちた。舐めプは死のもとでちゅよ」

「そんなん…せんでええねん!」

 その時、いずこから、そんな関西弁が聞こえた。

「ゼプベーク・タナハカーン・トクロース…すべからくすべからく解き放たれよカーンの言の葉…! 超呪文(ネオスペル)・呪解放範(ホヴァキヤージュ)!!」

「は…範囲解呪魔法…!」

 パリィン、という音色とともに、ケンヤの石化と、レルリラ姫とぴちくりぴーの拘束の魔法が解けた。

「メルカフーイメルカフーイめくるめく癒しの者に癒されの者カーミリア駆けがけ滋養の使いめくるめく! 超呪文(ネオスペル)・統周複身(トージェアルギオン)!」

「そしてこれは…範囲回復魔法…!」

 続いてライトとケンヤ、レルリラ姫、そしてヌヌセちゃんに回復魔法が降り注いだ。

 しゅたっ、とガンマが立った。

「あたしも来たぜ。ヒュペリオンは倒してきた!」
 さらにアルシャーナもやってきた。

「ガンマ! 助かったぜ…!」
「ああ、やっと解放されましたわ!」
「ぴいぴいぴい!」
「ガンマ…」

 ヌヌセちゃんはというと、まだ意識が戻らずに、魔法陣の下で自らの回復を続けているが、ずいぶん顔色がよくなってきているのが見える。

「よし…。…よう頑張ったなライト…。話は聞かせてもろた。魔獣化はこの先の戦いまでとっとけや!」

「それより君さ…夢で…」
「…なんやぁ? 夢のことは夢でせえ、な? 知らんけど」
「…フッ…そうだな…」

「なぁライト。あのイグザードは、わいらで倒したっても問題ないんやろ? よしみで、あんさんがやりたいか?」

「いや…五人でやれるだろうか?」

「ガンマがあんなことになったんだ。イグザードは厄介だからな、みんなでいったほうがいい」
「ふふ…いい提案ですわ」

「本当に…僕と一緒に…戦ってくれるのかい?」
「そうさ」「ええ」「せやで」「こっちからもお願いしたいね!」

「つまりその…君たちのいる場所が…。
 ここが、僕の…本当の居場所なのか?」

「「「「そういうこと!」」」」

「わかった…、細かい話はあとでいい、十分だ」

「じゃあ、みんなで少し削ってから…例の、やるか」

 五人が集う。
 そして、ケンヤ、ガンマ、アルシャーナ、レルリラ姫、ライトの五人が並び立った。

「そう…きまちたでちゅか…」

「…もう、僕たちふたりの戦いではなくなった。こういう流れになったんだ。悪いねイグザード」

「よかったでちゅね、新しい場所が見つかって。おめでとうございまちゅ。…嫌味じゃあないでちゅよ」
「ほんとかな」
「ほんとでちゅ。…わかりまちた。これはこれで…悪くないでちゅ…。ライト様がお選びになった道と交わるということは…こういうことなのでちゅね。
 それでどんな目に合うのか感じられたら、ライト様の未来もわかるというものでちゅ。  やれるものなら…やってみるがいいのでちゅ!
 さもないと世界は大変なことになりまちゅよ! なにしろ、あたちの夢は人類みなごろちなのでちゅから!」

 イグザードは絶体絶命のはずだが、正面から受けにかかる構えをみせた。
 ライトには、すでにイグザードの覚悟は決まっているようにも思えた。

「ではわたくしから…足止めいたしますわ!」

 レルリラ姫は、かねてより目をつけていたフィールドの端に咲くフユフユシロツメクサの花を視界に入れて、華法のステッキ・華粉翼王女杖(カフィングプリンセスワンド)を構えた。

『リルーレレーレ・ルーランル☆
 わたしの心は三輪挿し。ひらけ門花よ門花よひらけ・
 ひらいてひらいて、フユフユシロツメクサ!』

 門花となったフユフユシロツメクサは三色の光を放ち、三陣の華法陣が形成された。

『三輪挿し華法…』
 そしてレルリラ姫は、一気に放った。
『華R咲(カールーサイ)!』

 ごうっ!!
 華法陣から巨大な光輝く三色の花粉の柱が現れ、ぎゅん、と、濃縮して凝固し、ムチのようにしなってイグザードの左右の手足と口を締め付けた。

「ぐう…っ!!」

「今ですわ! ライトさん!」

「よし!」

 ライトはびゅぅん、とイグザードに向かいつつ、身体を低くして溜めをつくりながら、右足をL字に曲げ、衝突のタイミングでまっすぐ膝蹴りを上空に向けて思いっきり叩き込んだ。

「L踏襲(エルトゥース)!!」

 ドゥゥン! 蹴り上げられたイグザードが舞い上がる。

「…ガンマ、続け!」

「よっしゃ! …ほな、こないだ作ったとっておきを試したるわ!」

 ガンマは魔力(フォース)のこもった自作の扇「御雷双扇(ミカヅチソウセン)・大紫(オオムラサキ)/紋黄(モンキ)」という、大小ふたつを構えて、扇法を繰り出した。
 それは、あらかじめ魔法が仕込んである魔法アイテムによる技なのであった。
 ガンマが扇たちを両手に構えてブオオオオオッ、と振ると、天から雷を纏った輝く紫色と黄金色の、雷鳥のような姿をしたエネルギー体が無尽に現れ、大滝のようにイグザードに降り注いだ。

「鳥Γ扇(チョウグーセン)!!」

「引き続きっ、アーナいったれ!」

「おっしゃああああ!
 槌Ξ砕(ツイクーサイ)!!」

 アルシャーナは閃滅ハンマー・鎚空殴(ついくうおう)を連打して、必殺の一撃を猛烈に叩き込んだ。
「だだだだだだっ!!」

 イグザードの身体に巨大なハンマーが次々と打ち据えられてゆく。
「大将、仕上げな!」

「よーし…みんな見てくれ! オレの新・必殺剣!」

 戦士剣風陣王の神器たるジークニウムのむきだしの刀身が輝いて、イグザードに決定的一斬を与えた。

「Φ凰斬(ファイオウザン)!!」

 ズザンッッ!!!!

 …ザシャア…。イグザードの身体は地に横たわった。

「…すげえ…、大将…いつの間にそんな技を…」
「ふふ、あとで話すよアルシャ」

「よし、とどめについに五人での『百華星撃(ヒャッカセイゲキ)・蒼空風雷撃(ソークーフーライアタック)』をするべき時がきましたわ!」

「いや…もう、勝負はついた…」
「リーダー、強うなりすぎたな」
「あたしも…やりすぎたか」
「もう…虫の息だったんですのね…」

 みると、イグザードの胸元に埋め込まれているアンデッドとしての復活を保つ宝珠「不死復活の宝珠」に大きなひびが入って、宝珠の輝きがどんどん弱まっていくのがわかる。  それは、イグザードのリビングデッドとしての復活も終わることを意味している。

「イグザードは…僕が…看取ろう。もともと死んでるのに看取るっていうのも変だけど」

「…ライト様…、介錯を…してくだちゃい…」
「イグザード…」

「ほんとは…アンデッドなんて…嫌だったんでちゅ…。くさいでちゅし…。
 でもあたちなりのプライドで、今日は、成すべき仕事をしに来たのでちゅ。
 総大司教も殺せたと思ってまちたし、戦いも精一杯しまちた。
 最終的に負けちゃうのはなんとなくありえるなって思ってまちた。
 …生きてた時は、ライト様が元服するまでに出世しちゃおう、そして、あの時ライト様と違えたあたちの『ふた筋の道』が、いつかまた一緒になったらどんなにいいか…って思ってたんでちゅけど、まさか死んでこんなリビングデッドになってまでそんなことしたいなんて思えないんでちゅ。それが本音でちゅ。
 だって、もうあたちはくさってきてて、ライト様とお風呂にも入れなくなっちゃってますち…。
 このまま進行したらあたちは、このまま脳がくさって、なにもわからない、殺戮して人肉をほふるだけの、ドロドロしたり骨になったりしたわけわかんないアンデッドになってしまいまちゅ。
 魔空間やら地底やら魔王まわりやら、そういう界隈にいて、そういうゾンビをいままで山ほど見て来まちた。
 腐敗が進行したら人類みなごろちとかまともに考える力もなくなりまちゅ。人類をお食事するだけじゃ人類みなごろちなんてできないんでちゅ。だって、食べきれないでちゅもん、人類おおすぎて。
 もしアンデッドにならなかったら…ライト様にとって、かわいいメイドの女の子のまま死ねてたんでちゅよね…。
 いま、あたちが本当に望むのは…、あたちはもう、この世にいてはいけないってこと。  せ…せめて…倒されるなら、大好きな大好きなライト様に倒されるべきなんでちゅ。わかってほしいでちゅ…」

「わかった」

「ライト様…」

「すべて、君が望んだとおりにしよう。
 イグザード…君はここにいてはならない…。僕に倒されるべきなんだ。
 そうだね? それが、願いだね…?」

「そうでちゅ…それが…願い…」

「ライト、お前…それでいいのか…? ほかに…方法はないのか…」
「いいさ…。わかれ…!」

 イグザードの胸の「不死復活の宝珠」の輝きはますます小さくなってゆく。

 それまでイグザードの周りを飛んでいた死者の魂である小さな鬼火たちも、愛想をつかしたようにどこかへ飛んでいなくなってしまっていた。

 もうそのままにしていても、まもなくイグザードは終わってしまうだろう。
 ならば、せめて本人が納得のいくような最期を迎えさせてあげるのがライトの出来る、精一杯のことだったのだ。

「生まれた日に両親と別れた僕だけど、君は…家族だったよ、イグザード」

「ずっと…大…好きで…ちゅ…。ライ…ト様…。さよなら…」

「僕もさ。…さよなら、イグザード」

 そしてライトはイグザードに、星導聡流剣を振り下ろすのだった。


  ◆  ◆  ◆


 その翌朝、レルリラ姫により、ロンドロンド地域のワルジャロンドからの解放が宣言された。

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-epic of Waljark- VOL.8
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