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#37 ネシンヴァネスの夜と朝



 ネシンヴァネスの村に戻ってきた蒼いそよ風の面々は、先の激闘で疲弊していた。トムテの家で夕食を食べると、そのままトムテの寝室で電池切れした機械のように眠ってしまった。

 当のトムテは近所の主治医・スモレットの医院「スモレット竜医クリニック」に行ったまま帰ってこない。入院したのだ。

 トムテの家で眠って数時間して、ケンヤはふと目を覚ました。
 となりでは、ガンマとアルシャーナが手を繋いで眠っている。ちょっとドキッとするが、あんなことがあったのだ。そうもなるかな、という気にもなる。

 それから、リビングに目をやると、すやすやぴー…と眠るぴちくりぴーを眺めながら、ネグリジェ姿のレルリラ姫がゆっくりお茶を飲んでいた。

「レル、眠れないのか」
「そうなんですの…ケンヤ…」

 こぽこぽ、とレルリラ姫はケンヤの分のお茶も淹れ始めた。

「紅茶を飲むと余計に目が冴えない?」
「ちょっとした合間には紅茶を飲んでいないと落ち着かないんですの」
「そっかあ…。今日はレルも水落ちとかして大変だったなあ。ドレスの予備はあるんだっけ」
「ええ、ガンマさんが魔法で呼び出してくださいますわ」
「よかった…。明日はアッカ隊長たちに会わないとね。レルもそれ飲んだら寝よう…うまっ」

 紅茶の味に思わずうまっの声が漏れる。

「ええ…」

 レルリラ姫はにっこりとほほ笑んだ。彼女は何かを悩んでいるようだな…とケンヤは思ったが、それをこちらから聞き出すというのも気が乗らない。ケンヤは再び横になることにした。

 少女の「おやすみなさい」の声に返事をした。

 ケンヤが横になって数十秒、眠りが押し寄せてくる中で、

「わたくし、皆様となら…いつまでも、どこへでも行ける気がします」

 と、レルリラ姫のとても小さな声と、彼女が横になる寝具の軋む音が聞こえた。
 彼女のひとりごとだろうか。

 レルリラ姫のほうから、すこし甘い香りがする。それを風というには緩すぎる、空気の流れる感触だった。

 あの子は決断をしたのだ。
 ケンヤは、返事を返すためにまた起きた方がいいだろうか…と思いながら、寝落ちてしまっていた。

  ◆  ◆  ◆

 カーンカンカンカン、とトムテの父のウルズリーの鍛冶仕事の音色が響く。
 下界暦九九八五年一月二一日の朝が来た。

「わたくしを、蒼い風の正式メンバーにして下さい」

 みんなで朝食を囲む食卓の上で、レルリラ姫はさっそく、その決断を切り出していた。

「今は蒼い風じゃなくて、蒼いそよ風やで」
 ガンマが言った。

「そもそも、正式メンバーとか非正式メンバーとか、そういうのがあんのかい?」
 フィッシュフライをつまみながらトムテがさっそく聞いた。
 トムテはスモレットの医院に一晩入院してもう退院してきたのだ。すっかり体調がよさそうだ。

「蒼いそよ風には正式とか非正式とか、ないよ。蒼いそよ風っていうのは、蒼い風が壊滅したからそう名乗ってやっているけど…特にそういうメンバー表があるわけじゃない。大元の蒼い風のほうには正式メンバー表があるけど」

 竜乳のヨーグルトをスプーンでくるくるかき回しながら、アルシャーナがトムテに返答した。

「もともと親父さんには同行の許可、もろとるんやっけ?」
「いえ…、執事のジージはぜひ一緒に行くべきです、と背中を押してくださっていますが、こんなことを、今ワルジャークに捕らわれている父に申し上げたら父は絶対に反対すると思います。ジージがいいと言っているので今は良いのですが…、ですが!」

「ですが?」

「ですが、大切なのは、わたくしが入れてほしいということです。蒼い風に」

 レルリラ姫は言葉をはっきりと確かめるように、蒼いそよ風ではなく、蒼い風と言った。

「もう一回言いますね。これは大事なことなので。わたくしを、蒼い風の正式メンバーにして下さい」

「…いつかオレ達が…蒼い風を名乗るようになったらってこと?」
 ケンヤが尋ねた。

「それもありますし、ずっと、ずっとずっと、皆様と一緒に旅がしたいのです」
 レルリラ姫は、本気だった。ケンヤにはそれはよくわかった。
「待って」
 と言ってケンヤは少し腕組みをして、それから
「保留にしよう」
 と言った。

 レルリラ姫は、ウイングラード騎皇帝王国・ドルリラ王とネノン妃の唯一の子である。そして多くの民の心の支えともなっている存在だ。
 いま一緒に旅をしている、それはいいだろう。
 だが「ずっと」というのは、さすがに簡単に出していい結論ではない。
 そもそも蒼い風はいま活動していないのだ。

「保留じゃ…納得がいきません」
 レルリラ姫は抗議した。

「じゃあ、いいかダメか、言うしかないか?」
 ケンヤは、少し眉が上がっている。

 レルリラ姫はそこからすこし、考えて、
「…わかりました。いまは保留で…よしといたします」
 と、察した。
 どちらか選べと言われたら、今のケンヤはダメだと言いそうだ。

「レルは…大切だ。とてもとても大切だ。だから、簡単に出せる結論じゃないんだ」
 それはケンヤの絞り出すような言葉だった。
 ぷう、と唇を膨らませ、姫はコンソメスープをすすった。

「保留なんやから、ものは考えようやで、レル」
 ガンマが言った。

「蒼いそよ風には正式メンバーとかいう制度はないねん。せやからレルは少なくとも現時点では蒼いそよ風のメンバーや」

「ああ、そうだな。ずっとっていうのはわからないけど、今この時間は絶対に、そうだ」
 ケンヤも同調した。
「よおし!」
 アルシャーナは蒼い風の旗を出して、旗を立てかけるスタンドに掲げた。
「いいよねワルジャークさん! 作ろうぜ、現時点の、蒼いそよ風の正式メンバー表!」
 アルシャーナに返事をするかのように、旗が少しはためいたような気がした。

 レルリラ姫は旗の支柱に手を当てて、先の戦いで傷付いたらしき支柱の亀裂を撫でながら
「わたくしは今だけじゃなくて、永遠がいいんですけど…でも」
 と言い、まだ少し拗ねながらも

「ありがとうございます、大好きです、皆様」
 と、にっこりした。

 さっそくガンマがさらの巻物を用意して、そしてケンヤ、ガンマ、アルシャーナ、レルリラの名前の順に書いた。
 リーダー、サブリーダー、あとは加入順だ。
 そして端に「特別顧問 ザスターク」と書いた。

 ガンマは蒼い風の旗に語りかけるように「ええよなザスタークさん」と聞いた。

 旗に、何も反応は無い。
「まあザスタークさんはこの旗からわいらのことをずっと見とるんやろうから、文句があったら今度出てきたときになんか言うやろ」
「トムテは入れないでいいのかい?」
 アルシャーナが聞くと
「オレはいいよ、そんなことしたらレックスの旦那に殴られちまう」
 と、トムテはにっこりした。

 その時、ちりんりちん、と玄関の呼び鈴が鳴った。

 トムテの母のネーミアがぱたぱたとスリッパで向かうと、驚きの声を上げた。
「まあ、あなた方は…聖騎士の方々ですね。いつもレックス様にはトムテがお世話になっています」

「こちらこそお世話になっています、聖騎団隊長のアッカです」
「ウイングラードの巨人の通り名でおなじみ、キャロットです」

 やって来たのは騎馬のゴルゴと騎牛のマイルースに乗った聖騎士たちだった。
 ウイングラード聖騎団・アッカ隊長三十三歳とキャロット二十五歳である。

 ひーひひひん、も――――、と、騎馬ゴルゴと騎牛マイルースが鳴いてあいさつした。ゴルゴとマイルースは、騎竜トムテの様には人語を話さないようだ。

 アッカとキャロットはかつて、ロンドロンド領ペパーミンガムでヒュペリオンと戦い、引き分けている。その戦いで特にキャロットは重傷を負ったがようやく回復し、その後はストーンベンチ遺跡で至宝各種を調達したのち、ウィッカーギルタワー奪還を果たし、ここにやって来たのだった。

「アッカ、それにキャロット! まあまあ、もうやって来れたんですの?」
「レルリラ姫、ご無事でなによりです。ストーンベンチ遺跡でドゥークデモアーのエメラルドをたくさん調達したので、当面は移動は大丈夫です。事態は急を急ぎますので飛んできました」
 と、アッカが言った。

「そうでしたか、わたくしの予想してたのですと、わたくしのバトル中の大ピンチにさっそうと現れて再会するんだろうなあと思っていたんですが」
「こんな地味な登場シーンになってしまいましたね」

 やや疲れ気味のアッカ隊長は、そうきたか、と思いつつにっこりと、レルリラ姫のわがままに返事した。

「奥様、この近くに美味いメシ屋はありますでしょうか!」

 巨体を振るわせてキャロットが言った。彼にはヒュペリオンとの戦いで負った戦傷があり、包帯をあちこちに巻いている。

「え、ええ。三軒となりがおいしいジビエレストラン『フッチャ先輩』という店でございます、キャロット様」
「ウオオオオオ!! では隊長、少しだけ外しますので」
 と言うとウイングラードの巨人はドスドスと走って行った。戦傷はものともしていないようだ。

「あれはああいう奴だが気にしないでくれ。あれでも腕は立つんだ」
「パワフルですね…」
「パワフルなのだ…」
 ネーミアとアッカはそんな言葉を交わした。

 そして改めてアッカはケンヤ達に挨拶をした。

「さて…。君たちが蒼い風の末裔の方々だね。今は亡きジン=リュウオウザンたち先代の蒼い風とは何度か共闘した。君たちが赤ん坊の頃に会っていると思う…。それに、この戦いでの活躍の数々も聞いているよ。我が姫をよくぞ守り抜いてくれている。心から御礼申し上げる」

「アッカさん、改めてよろしく」
 ケンヤ達はひとりひとり、アッカと握手した。

「その、父たちの魂は、この旗にいるんだ」
 ケンヤは蒼い風の旗をアッカに見せた。

「ああ。これか…。これには歴代の蒼い風の魂が宿っている。ジンもそう言っていた。だから戦いで散っていったジンも、アルマちゃんもカゼナちゃんも、スザクもルツィエも、リョウザさんもイリアス様も、他にもたくさん…。ここにいる」
 アッカは目を細めて蒼い風の旗に見入った。

 彼らの魂がザスタークになったのだった。

「本当にそうだったんだ」
「本当に? ああそうさ」
 ケンヤはなんだかもう、アッカに抱きつきたいような気分になったし、残り一度の復活を残してリタイアしているザスタークと入れ替わるように頼もしい人がやってきたようにも思えた。だがケンヤは抱きつきたい気持ちはこらえて、

「…これからアッカさん達とどう合流しようかと考えてたんだ。レックスさんから合流してほしいって指示だったし。そもそもオレ達、ずっとアッカさん達と会うための旅をしてきたんだ」
 と、言った。

「ああ、だから来たんだ」とアッカは答えた。
「じゃあ、これからどうしよう?」

「状況としてはワルジャークの四本足は、レウはきつねにしましたし、ディルガインは倒した。あとは…ライトさんとヒュペリオンを残すだけですわ」
 レルリラ姫が言った。
「そうだね、昨日の勝利は大きいよ」
 アルシャーナはぐっと拳を握った。

「そやな、ウイングラードもアッカさん達のおかげで北部のスコトラエリアを取り戻したしな」
 と、ガンマが言うと、
「じゃあ次は、ロンドロンド奪還に…行く?」
 ケンヤが尋ねた。

 そこで、アッカ隊長は白板にサラサラと、選択肢を書き始めた。

「いくつかの選択肢があるが、次に動くべき場所としては、私には最善の考えはある…。が、まずはその選択肢を挙げて行こう」
「うん」

「@ロンドロンド奪還。わが城やわが主君わが兵、そして我が国の主軸を取り戻す。絶対的な目的だ。
 Aルンドラ攻略。ワルジャークの本拠地であり、敵勢力の本陣だ。
 Bノリコッチ参戦。我が国を救うべく各国の勢力が、今まさに東の敵拠点に攻め込んでいる、今現在の戦場、最前線だ。
 Cウェディフ攻略。ワルジャロンド南部・ウェーラ領の拠点だ。各地の支配を解く必要がある。
 Dその他。その他いろいろだ。防衛なり細かいところを潰していくなり分散するなり」

 ちなみにCに関しては騎兵のモルテンとダルフィンが解決したばかり、という関係で、まだアッカの下に報告が入ってない。

「!…ぼやぼやしてる場合やない、そんなことになっとんのか? Bやんけ」
 ガンマはすぐに答えを出した。

「そうだ、まずBだ。意見が合うな、ガンマード=ジーオリオン君。若いころのわたしならAだったが、今はBだ」

 かつてソレイン宮で、聖騎士レックスがアッカ隊長についてこう評していた。「アッカ隊長はいい人だが自信家だから直接ワルジャークに突っ走っていくかもしれねえ」と。そんなことをケンヤは思い出した。

「Bだ…。血が流れている。すぐ行かないと。失われる命は1人でも少なくしないと。よし、すぐ行こうぜ」
 ケンヤが言った。

 命こそが国なのだ。意見は、すぐに一致していた。

「鼠咬卿イグザードと言うワルジャーク軍の司令が恐ろしく強いという連絡が入っている。ブルーランスやエウロピアの友軍から多くの犠牲が出ているそうだ」
 そう言ってアッカ隊長は真剣なまなざしを向けた。
「よおし、急ぎましょう」
 レルリラ姫が同調した。

「レックスさんは呼ぶ?」
「いや、彼はまだ負傷が癒えていない。ソレイン宮に置いておこう。本人は行きたがるだろうが呼ばない方がいいだろう。姫をめっちゃナンパするし」
「そうだね」
 アッカはふたつ理由らしきことを言ったが、どっちがメインだろうかとケンヤは思ってしまった。

 そこに、どん、とキャロットが帰ってきた。
「テイクアウトにしてもらった」
 キャロットはたくさん「フッチャ先輩」と書かれた紙袋を持っている。どんなジビエ料理が入っているのだろう。彼も聖騎士、状況はよくわかっているようだ。フッチャ先輩とは誰なのだろう。創業者の名前なのだろうか。そうかもしれない。

「行くのかトムテ」
 工房からトムテの父・ウルズリーが出てきた。
「ああ、行くぜ」
「ああ」
「おう」
 特に話すことのない父と子の会話が交わされた。

 アッカはドゥークデモアーのエメラルドを取り出した。これさえあれば十人までなら界内どこでも移動できるのだ。動物も含む。ケンヤ、ガンマ、アルシャーナ、レルリラ姫、ぴちくりぴー、トムテ、アッカ、キャロット、ゴルゴ(馬)、マイルース(牛)。

 ぎりぎりであった。

 ケンヤ達はネシンヴァネスの人達に挨拶をして、ノリコッチへと旅立った。

 ドゥークデモアーのエメラルドが輝くと、十の生命がウイングラード島の東・ノリコッチに運ばれて行った。

  ◆  ◆  ◆

 旅立った息子たちを見届けたトムテの母・ネーミアが家の外に出ると、スモレット医師がベンチに座ってタピオカミルクティーを飲んでいた。

「冬に飲むと寒くなるのよねこれ、医的には胃腸への負担が大きいわ、でもおいしいの。ストレスが解消されるの。医的にはストレスが少ないといいのよ、医的に…」
「先生、ありがとうございました。おかげで息子は元気になって、旅立ちましたわ」

「よかったわ…トムテちゃんの成功をわたしずっと願ってる…。願いっていうのも意外と医的だと思うんですわたし…。だって脳も心も医的な場所ですし…。ええ、とっても…ああっ、いけないわ…いけない…」
 そう言うとスモレットはぽこぽこと卵を産んだ。

 いつものことなので、ネーミアはにこにこしながら卵を拾うのを手伝った。

「今朝は早く起きて、トムテちゃんと二頭で、すぐそこの丘で、亡き夫のナッシュのお墓参りに行ってきたんですよ」  と拾いながらスモレットが言った。

 トムテは昨夜はスモレットの医院に入院したのだった。
 幼なじみの男女二頭で昨夜はどんな夜を過ごしたのだろうと、トムテの母としては思わなくもないネーミアだが。

「あなたたち三頭は本当に仲のいい幼なじみでしたものね…。あそこで遊んでるあの子たちみたいにいつも元気に遊んでたわ…。あの青い水竜の子供はナッシュくんの甥っ子だったわね。ほんと、あの頃を思い出すわ…」

 ネーミアは幼い息子やその遊び友達たちの思い出が心の奥から蘇ったので、目を細めた。

「ええ…ナッシュは片っ端からにゃんかくグッズを集めてくる困った夫でしたけど…。ほんと、思い出しますわ。医的に言っても脳の機能によって、ほんと、思い出されます…」
 と、またスモレットからはポコポコと卵が出てくるのだった。

 そのすぐ脇の広場には卓球台が出されていた。
 ぽーん、ぽーん

 タンブレリ遊びにこりごりした竜の子供たちが、そこでへディスをして遊んでいる。
 へディスというのは、卓球台でサッカーボールのようなボールを使ってヘディングだけで行う卓球のようなスポーツである。実在する。

 ボールには例によって、にゃんかくの絵が描かれている。

 しゃべる社交的な犬のモーヴァンが、へディスに興じる二匹の子竜のノリーとグランヴィルを観戦している。

「わん。グランヴィルはへディスがとても上手いよ、気を付けてノリー。わん」
「なんだよお、モーヴァンはノリーの味方なのー? うちの犬なのに」
「ぼく、頭の形とかつのの角度で不利だから応援してくれてるんだね」

 スモレット医師とネーミアがそんな様子を見ていると、トムテの父のウルズリーが工房から出てきて、
「こんな平和な日々を守るためにも、あの子たちの勝利を祈らなくっちゃな」
 と言った。

「なんですか? あの子たちにはそんなこと言わなかったじゃないですか」
 スモレットの産んだ卵を大事そうに拾いながらネーミアがウルズリーに言葉を返すと、ウルズリーは
「言えるかよお」
 と、照れくさそうに言い、再び工房に帰ってゆくのだった。

 そして、鼠咬卿(そこうきょう)イグザード率いるワルジャロンド軍と下界連合軍の戦いが始まった。

 ノリコッチにおけるこの戦いは、激闘となった。

  ◆  ◆  ◆

 そして幾日かが、過ぎた。

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-epic of Waljark- VOL.7
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