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 この日、このあと起こった戦いは、史実にも詳しい。

 五聖帝と魔界神(アークカイザー)および、その従僕達の戦いは熾烈を極めた。

 戦いは、それぞれが意思金属(ジークニウム)による巨大機体、「神機(ジーク)」を編みだすに至った。

 風帝を宿した波帝の聖剣(エクスカリバー)が、天界神(リードセイガー)の宿った光帝の加護のもと、雷帝の肉体を基体にした神機(じんき)・ジークオリオンとなり、炎帝の操縦によって神機ジークアークカイザーと戦って、倒し封じたという。

 封じられた魔界神(アークカイザー)はヒシャマルの体内の「星のエレメンタル」の中に閉じ込められ、ヒシャマルごと石化圧縮されて、天界(エリシオン)にて復活したフウラ達・下界防衛公団の管理下となった。

 このヒシャマルの行動は造反だろうか。それとも救済だろうか。
 どちらにせよ、このことにより、魔界神(アークカイザー)は、天界神(リードセイガー)のいる場所へ近づいた。これは神界(カーミリア)史の転換点となった。

 ラルサーはフウラの予言した通り、死に際に五聖帝の力となった。ラルサーはこの戦いで、幻界人として百十八年となる生涯を閉じた。
 彼はその後、フウラ達同様に天界神(リードセイガー)に天界人としての器を与えられ、天界(エリシオン)の下界防衛公団でフウラ達と共に過ごしている。

 ネオガーザム、ヴィリオン、ゾルザムの三人は魔界(ヴィルパイアー)へと撤退した。彼らは魔界神(アークカイザー)の残した言葉を受け入れ、ゼグマの配下となった。
 といっても、ネオガーザムはそれ以来ずっと、不貞寝(ふてね)をしている。

 下界(ドカニアルド)の民は勝利の宴に酔い、この日を歴史に永遠に残した。







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